湾岸箋

一生オタク。

仙台。

皆さん、アイドルマスターミリオンライブ!3rdLIVE 仙台公演お疲れ様でした。

最高の公演でした、現地であの公演を見届けることができたことを本当に幸せに感じています。

特に公演の終盤に関して思うことがあるので、そこまでは短めに振り返ります。

 

 

基本的に楽しい曲は楽しく遊んでました。成長Chu→LOVER!!では連番者とハートマークを作ったり(本当に限界)、アニマル☆ステイション!が来なかったことにゲラゲラ笑ったり、麻倉さんと郁原さんのlittle trip around the worldがめちゃくちゃ可愛くて悶えたり、聴きたかったLegend Girls!!とHelloコンチェルトが来て頭抱えたりとかしてました。

 

 

前半で特に感じたのはSTANDING ALIVEの完成度の高さですかね。前の名古屋公演のリーダー2人がトリとして歌った楽曲を、今度はARRIVEのリーダーである可憐役の近藤さんと、志保役の雨宮さんで歌うのはかなり大きなプレッシャーだったのではないかと思ったのですが、それを跳ね除けるような堂々としたパフォーマンスを見せられて感動しました。Dメロの雨宮さんの抜けるような高音が美しすぎて、「この方もまだまだポテンシャルを秘めているな……」と感じましたね。

 

またVIVID イマジネーションも夏川さんのオタクである自分にはたまらなかったですね……。

2ndの時と比べると、トロッコではなくステージ上なので振り付けも完璧にしなければならない中で、あの難しい曲でも安定した歌唱を見せてくれて、常に成長を続ける彼女には本当に感服しました……。彼女に関しては後で詳しく書きますので、そちらも読んで頂けると本望です。

 

 

 

 

ですが、この公演の本番はpiece of cakeからでした。仙台で来るかって思いましたし、またそこまでのめちゃくちゃ盛り上がる曲の流れからいきなりしっとりしてきたのでイントロでかなりびっくりしたのを覚えています。

そして曲が終わった後、残ってるソロ枠が可憐、エミリー、百合子だけだということに気付いたんですよね。このバラードの流れヤバい、これに繋げるためのpiece of cakeか……とちょっと悔しく感じました。

そしてちいさな恋の足音、君だけの欠片。最後のMCでも泣く素振りを見せず落ち着いていて、近藤さんも郁原さんも最初の大型ライブから数段成長していて素晴らしかったです。

 

 

 

 

そしてソロ枠のトリです。僕はよく絡んでるオタクに伊藤美来さんのオタクが多く、また連番者もそのうちの一人であったので、夏川さんの相方としても、今回の公演はかなり伊藤美来さんにも注目していました。

そんな中で空想文学少女が来ました。気が付くと僕の目からは涙が零れていました。2ndでの初披露の時と比べてあまりにもそのパフォーマンスが成長していたからです。2ndの時震えていた手足と歌声、どことなく硬い振り付けと表情、そんなものはどこへ行ったのかと思うほど彼女は自由に表現をしていました。他の仕事もこなしながら、ここに到達するまでの彼女の努力は壮絶だったのではないかと思います。夏川椎菜さんのオタクである僕ですらこうなってしまったので、連番者がこの瞬間に抱いた感動の大きさは図りしれないのではと思います。

 

 

このように既に前の曲でかなり感傷的になっていた状態で、トドメの殺害兵器が飛んできました。前の曲でステージの下に降りていた伊藤美来さん、その状態のまま、ステージの右上から夏川椎菜さんが登場しました。流れてきたのはカワラナイモノのイントロ。もうダメでした、この瞬間から5分くらい涙が止まりませんでした。

この公演をリーダーとして引っ張ってきた二人の口からあふれ出す「いくつも時をかさねて 自分らしい足取りで」「今ここに立っていられるのは きっとみんなのおかげだよ」「ずっと大人になっても一緒にいれますように」のフレーズ。最初離れた場所で歌っていた二人が徐々に近づいて行き、お互いに向き合い手を差し伸べながらの最後の「永遠だよ……」本当に今思い出しても泣けます。

 

 

そしてMCに入ったんですけど、そこで夏川さんがなんと挨拶したか分かりますか?

「公演の最初の挨拶では杏奈として言いましたけど、公演の最後では夏川椎菜として言わせてください。これからもミリオンライブに『応援ください!』」

叫んでました。もう意味も分からず叫んでました。いやなんやねん「夏川椎菜として」って。本当無理でした。今まで彼女はTrySailでも3人力を合わせて、対等な立場で歩んできましたし、ミリオンライブの今までの公演も主に山崎はるかさんと田所あずささんを中心として進められていたので、彼女が中心に立っていることを見る機会は今まで全くないようなものでした。物販のパンフレットでも、「いつもは3番目のポジションくらいにいる」と彼女は仰っていて、確かにそうかもしれない、自己分析がよくできているなと感じていました。そんな彼女がリーダーとして中心となっているところを見る為に仙台まで来たことが、この挨拶で本当に報われました。

 

 

ここまでで色々なことが短時間で起き過ぎて魂が抜けている状態でWelcome!!が来てしまいました。連番者の隣の人がイントロで「アーーーーーーーーーーーーまだいかない!」とかやってる中、1番ではもうまともに声を出すことができなかったのですが、「最後まで全力で声だしていってねー!!」という演者の煽りでなんとか正気を取り戻して最後のThank You!まで応援をすることができました。いよいよこれで終わりか……と思っていたところに最後の爆弾が投下されました。

 

 

演者8人がはけて、リーダー2人だけが舞台に残りました。2人で手を取り、階段を上って行きます。ここで、なんとか泣くのを堪えてた夏川さんの顔が崩れ、涙が零れ始めました。

 

そんな夏川さんに対して、伊藤さんが頭をポンって撫でたんですよ。

 

もうこの30分程度で何回こっちを泣かせれば気が済むねんと。理性保てませんよこんなの。

伊藤美来さんは本人もよく仰ってますが、泣き虫ですぐ泣いてしまうイメージが今までかなり強かったです。そんな彼女は今回の公演では全く泣く素振りを見せず、堂々たるパフォーマンスを披露し、最後の挨拶で「私が振るの!?笑」と冗談を混ぜる程の余裕を見せていました。その成長っぷりが非常に印象に残っています。彼女はブログで「追い込まれるのは嫌いではない」と述べていますし、逆境やプレッシャー、責任感を力に変えることができるのかもしれません。それは人間としてとても強い武器だなと感じましたし、今までちょっと気になる程度だった彼女のことがかなり好きになってしまいました。

対照的に夏川さんはまだ19歳であるにも関わらず(伊藤さんも19ですが)、かなりしっかりしていて、普段あまり泣くことはないというイメージを持っています。そんな彼女ですが、今回は恐らく人生で初めてリーダーとして物事の中心に立ち、それを引っ張っていくという責任の重い立場に立ちました。そのプレッシャーの大きさは僕には計り知れないですし、かなり不安を抱えた状態で舞台に立ったんだと思います。それで無事公演を終え、その安堵感が溢れて最後に涙を流してしまったのでしょう。あまりにも尊すぎる。

このように、今までのイメージだったらこの頭を撫でるのは逆の立場であるのが自然なのが、今回伊藤さんが夏川さんを慰めたんですよね。なんかもう二人の成長と絆をこの一瞬が体現していて、本当言葉にならないです。

ここまで色々なことが短時間で起こりすぎて脳が処理をしきれず、放心状態のまま、ライブは終わりを迎えました。

 

 

 

今回の公演を通して、感じたことはいくつかあります。

 

1つ目は、夏川椎菜さんのことが一層好きになりました。

これからもずっと応援していきたいと思いました。新しい経験を柔軟に吸収していく彼女の姿をずっと追いかけていきたいです。彼女は2ndで想定外のハプニングを乗り越え、今回の3rdでリーダーという重圧を乗り越えてきました。彼女はこういった一つ一つの経験を自分の糧にしていける人だと僕は思っていますし、これから声優としての経験もどんどん積み重ねていき、更に魅力的な演者になっていくと確信しています。

そんなまだまだ成長Chu→な彼女をこれからも見ていきたいという気持ちが強いです。

 

2つ目は、僕はいわゆる「プロデューサー」にはなれないということを今回痛感しました。

前回の記事でも少し触れましたが、僕は担当アイドルに真摯に向かい合うプロデューサーの方々を尊敬していますし、一種憧れの念を抱いていました。しかし今回の公演を通じて、僕は夏川椎菜さんと伊藤美来さんを通して杏奈と百合子を見ることが全くできず、あくまで舞台に立ってるのは彼女たち本人だとしか思えませんでした。それでここまで長々と書いてきたような感想を抱いた訳です。

また終演後Twitterを覗くと、「紗代子抜きでカワラナイモノをやるのは、紗代子が報われない」という旨のツイートを多く見ました。今まで一応紗代子のプロデューサーを名乗っていたにも関わらず、この考えは全く僕には思い浮かばないものでしたし、本当に紗代子に対して申し訳ない気持ちになりました。多分僕はもうカワラナイモノのオリジナルも紗代子ソロも聴けないと思います。

これらのことにより僕は声優のオタクを抜け出してプロデューサーになることは無理だと強く感じました。それでもミリオンライブというコンテンツもそのキャラクターも、その音楽も全て大好きなので、これからも応援し続けたいと思っています。

 

 

以上が僕の仙台公演に関する感想となります。開演前に考えていたよりもずっと思い受け止め方をしてしまったことに自分でも驚いています。

 

 

最後に、仙台遠征を一緒に付き合ってくれた3人、特に連番者には本当に感謝しています。この4人で仙台に来ることができて本当に良かったと思っています。

まさか昼にこんなこと

やあんなこと

をやってた人々が終演後あんなに重い空気になるとは思っていませんでしたが(笑)

 

 

それでは、今回の記事はこれで終わりにしようと思います。

ここまで長々と読んで頂きありがとうございました。