CUE! 3rd Party「Start a new line」
みなさん、こんにちは。
先日5/1に、CUE! 3rd Party「Start a new line」が開催されました。本日はこのライブの感想を忘れないうちに(かついつものように鶴野と野島にzoomでネタバレをされる前に)書いていきたいと思います。
まず、このライブはCUE!のファンにとってかなり大きな意味を持つライブでした。ご存知の方も多いと思いますが、アプリゲームCUE!はほぼぴったり1年前、2021/4/30にそのサービスを一時的に停止しました。そこからアニメが始まった中で開催されるこのライブは、コンテンツの存続においてかなり重要な意味を持つものであり、あわよくばアプリゲームの再開の発表がなされないかと、どうしても期待して参加することになりました。
一方で、前回の2nd Party「Sing about everything」は個人的にはコンテンツライブの一つの到達点だと思っており、未だに深く記憶に刻まれています。その2nd Party以降、コンテンツとしてのリリースはアニメ1クール目のOP/EDに収録されている3曲のみであり、後はYouTubeでフルのMVが公開されているアニメ2クール目のOP、Tomorrow's Diaryと、アニメの挿入歌数曲しか新しい楽曲がありませんでした。その中で、2nd Partyを超えるライブが来ることは自分のちっぽけな想像力では期待できず、ライブ自体へのモチベーションは高いとは言えませんでした。
結論から言ってしまえば、最も期待していた良い報せは訪れることはありませんでした。自分の参加した昼の部のライブでは一切の発表はなく、夜の部では次のライブの決定の発表のみでした。さらに、この次のライブのタイトルがCUE!のファンとしてはあまり希望を持てるものではなかったのも、追い討ちをかけてきました。一方で、期待していなかったライブの内容自体は、非常に良い構成で極めて満足度の高いライブでした。今までの4人ずつのユニットのパートを入れていたライブ構成から、16人の全体曲のみの構成とし、AiRBLUEとしての再スタートを物語り、また新しくアニメから入ってきたファン層にも満足させようという気概を感じました。
そこで今回の記事では、今後のコンテンツの行き先などのことには触れず、少しでもCUE!に興味を持ってくれる人が増えることを願って、あくまでもライブ自体で自分が感じたことを主に書いていきます。
空合ぼくらは追った
「おはよう」
彼女たちの日常が続いていることを、開幕の各キャラ一言ずつのMCと1曲目の1フレーズ目だけでこんなに単純明快に描けるものでしょうか。このコンテンツに求める"実在性"をこのライブでも強く表現しようとする意志を受け止めて、一瞬でこのライブに対する期待値が跳ね上がりました。この「おはよう」で始めることも鶴野有紗さんの提案だったらしい、本当にこの女に勝てません。
この曲が初披露された当初(Reading Live Vol.5)、あまりCUE!っぽくない楽曲だと思っていました。今まで自分のCUE!のイメージは「白い」だったのですが、この曲は割と「青い」んですよね。そこから時間が経ちアニメを経て、今回聴いたこの曲にはもう違和感をあまり感じなかったのが不思議でした。その理由として、自分がこの曲に「白さ」を見出せるようになってきたのか、それともCUE!というコンテンツの色が変わり始めているのか、どちらなのかそれともどちらともなのか、正直はっきりとはわかりません。
白い沿線
「夢を線路に沿って並べた」
この曲って、実ははじまりの曲なんですよね。そのことにこのライブでやっと気づくことができました。今回のライブのテーマとして、"夢"が大きな比重を占めていました。それを「線路に沿って並べ、咲かないかなって眺める」のは、夢を描いたものの、まだそれを自分の力で叶えていくという段階ではなく、本当にはじまりの段階であるということを表していると思います。この曲をこのライブの2曲目に置いていることは大きな意味を持っているでしょう。
さらに、この曲の最後には「電車が停車する音」の演出がありました。この演出は2ndでは「電車が出発する音」と対になるものであると考えられます。自分は2ndでのこの演出は「アプリゲームから声優主体へとバトンを渡した」と解釈した*1ので、今回の電車が停車する演出は、この声優主体で繋いでいくフェーズの終了を意味することになります。この時、後ろの映像が2ndと同じでアプリの絵を使用していたので、あわよくばここでアプリの復活が発表され、「列車の走行」によって繋がれたバトンが再度アプリへと渡されることを期待しました。しかし最後までセトリを見ると、バトンが繋がれた先はアニメ主体でのコンテンツの展開になったのかなと思います。
ミライキャンバス→雫の結晶→マイサスティナー→Radio is a Friend
「過ごした時間と交わした約束、覚えていますか」
前回ライブのセットアッパー、ミライキャンバスをかなり序盤に持ってくる構成にはかなり驚きました。ただ、このライブはアニメからCUE!に入った人も楽しめることが重要だったと思うので、ここから先Talk about everythingの新規収録曲を連続でやることは、フォーメーションダンスの構成なども追うことができる、良いセトリだったと思います。同時に、元からCUE!が好きだったファンに対しては、このアルバムの帯に書かれていたメッセージを改めて問いかけるようにも受け取ることができるのではないでしょうか。
Tomorrow's Diary
「その声が その夢が 輝くように」
六石陽菜のオーディションの自己紹介から、ソロ歌唱へと繋がったこの曲。ついにアニメ映像をばっくに歌う16人を見ることができて、今まであまり好きでなかったこの曲もとても綺麗に見えました。ここからbeautiful tomorrowに繋がる流れも美しかったです。
スタートライン
「ここから今始まる 君の声が聴こえる」
リーダーズの朗読パートから、後半を勢いよく開始するにはこの曲でしょう。ここから先、本編終了まではアニメとシンクロさせることを意識した構成になっていたと思います。アニメは構成上、16人全員がナチュラルに仲が良くなっていますが、個人的にはそこはアプリストーリーで補完し、Forever Friendsへと繋がった上でこの曲やTomorrow's Diaryで始まりを踏み出していると解釈しています。
Colorful→カレイドスコープ
「No.1 声優!!!!」
コメントすることがない。AiRBLUEの32人には"それぞれの夢"を叶えて欲しい。
はじまりの鐘の音が鳴り響く空
「夢のはじまりの合図が鳴る」
本編最後にこの曲を持ってくるのは、一貫したメッセージ性を伝えていたと思います。アニメのEDであるが故に本編最後にふさわしく、かつここがはじまりであることを主張する楽曲でもありました。
サビのダンスは、最初は各グループごとで離れていたのが1グループずつ真ん中に集まって来て16人・32人のAiRBLUEを表現していて、やっぱり16人・32人でこれからもCUE!は歩みを続けて行って欲しいと強く願いました。
CUTE♡CUTE♡CUTE
「きゅんっ×4」
CUE!のライブでの初めてのアンコールの1曲目がこの曲なのはとても良かったですね。個人的には、なんだかんだアンコールは余興であるという考え方をベースで持っていて、CUE!もそういう考え方を持ってライブを構成しているコンテンツだと思っています。なので、本編で十分完結している上でのアンコールの1曲目としてはとしてはこの上ないと思いました。
最後安齋由香里と稗田寧々がど真ん中でツーショットで抜かれててマジで爆笑しました。
さよならレディーメイド
「迷うことはない そう ここから始めるの」
1クール目がこの曲で終わったことを思い起こさせる、アンコールの最後の曲での起用でしたね。こちらも本編で十分完結した上で、アンコールでさらにアニメとのリンクを強める良いラストだったのではないでしょうか。
また、Start a new lineと銘打ったライブの一番最後の曲でも「ここから始めるの」と宣言するのは、一貫したメッセージを持っていたと思います。『スタートライン』や『はじまりの鐘の音が鳴り響く空』の「始まる」のではなく、さよならレディーメイドの「始める」。
おわりに
今回の3rd Partyはライブとしては非常に満足の行く、楽しいライブでした。このライブが「楽しい」だけで終わらないことがとても残念なくらいです。
ライブとしては、タイトル通りに「ここが新しいはじまりである」ということと、16人・32人の"それぞれの夢"を改めて強く印象付けて走り出すことがよく伝わったと思います。ただ、その「はじまり」が結局何のことなのかわからないこと、またそれの次の行き先が「Forever Friends」であることには首を捻らざるを得ません。本当に自分はこのコンテンツが大好きになったので、ずっと続いて行って欲しいですが、そのために自分ができることは新しくCUE!のファンになった方や、気になっているような方に向けてポジティブなメッセージを発信することだと思います(後はBlu-rayを買うことですね)。なので、これ以上は書かないでおいて、次回ライブを楽しみにして過ごしていこうと思います。(一応)アニメもまだ続いてますしね。
それでは。