湾岸箋

一生オタク。

2020年 楽曲10選

皆さん、ブログの方では2年ぶりです。

今年もいよいよ後数時間で終わります。早いものですね。

今年の楽曲10選に関して、去年同様Twitterで楽曲だけ並べようかと思ったのですが、Spotifyのリンクが貼れないことと、なんだかんだ各楽曲に関して少しコメントをつけたくなったので、12/31 15:00から執筆を開始しています。2年前は12/31 1:00から執筆していたので、それよりもギリギリです。

10選を選ぶにあたって、一通り2020年の楽曲を見直していたのですが、かなり選ぶのが難しく感じました。良い楽曲が多い年だったと思います。

そこで、今年の選定基準は「オタクに聴いて欲しい度」をベースに決めました(そのためリンクが貼れるブログの方が良いと思い記事を書いています)。

この記事を読んでくださった方は、是非一通り聴いて頂けると嬉しいです。

それでは、楽曲紹介の方に行きましょう。

 

 

1. 廻廻奇譚 - Eve

アニメ「呪術廻戦」1クール目OP。

2020年のアニメタイアップ楽曲の中で断トツで好きです(といってもあまりアニメ見てませんが…)。

呪術廻戦というアニメのテーマの中に、Eveらしさを上手く埋め込めてる楽曲だと思います。

アニメのOP映像も、YouTubeに上がっているアニメMVも両方力の入り方が凄い。

特にアニメMVの2サビ「五常を解いて 五常を解いて」で五条先生盛り盛りの映像になるのが何回見ても好き。


廻廻奇譚 - Eve MV

以下のインタビューも是非。

natalie.mu

2. 籠の中に鳥 - ユアネス

アニメ「イエスタデイをうたって」ED。

イエスタデイをうたってで描かれる複雑な恋愛模様とその中に含まれる心情を、美しいバラードに乗せた楽曲。

各話のハイライトシーンがコルクボードに貼られた写真になって映し出されていくというシンプルながらも魅入られるED映像の演出も素晴らしい。

2年前の記事で紹介した17才 - ハルカトミユキと同様、Dメロの詞に本質が詰まってる。フルで聴いたことない方は(特に森ノ目榀子派なら!)是非フルで聴いてみてください。

春になって 桜が咲いて

いつかが 見えなくなって

「もういいかい?」

繰り返し何度も零してしまう

 

何遍も何遍も何遍も何千通り

日々を描いていたのに

明日にならない

3. out of the blue - やなぎなぎ

アルバム「エメラロタイプ」収録。

イントロを初めて聴いた時、背中に電流が流れた。

静かなピアノイントロ・Aメロから、Bメロを足掛かりにサビで一気に開ける展開の楽曲。

この楽曲だけというよりかは、エメラロタイプはアルバムを通して聴いた時の完成度が非常に高いので、是非通しで聴いて欲しいです。

4. Pathos - fhána

配信シングル「Pathos」収録。

スタジオに集まることができない中、各メンバーが自宅録音・自宅撮影で楽曲とMVを作成した。

近年fhánaの楽曲はtowana作詞のものが増えてきているが、これもそのうちの一つ。

towanaの詞の選び方は素晴らしく、出だしの

なぜか 目に見えるものだけが 掴めないスピードで変わっていく気がしていた

というフレーズだけで一気に引き込まれる。サビの詞にも、コロナ禍を乗り換えた先を見据えたメッセージが詰め込まれている。

日常に焦がれていたあの頃 (いつか思い出す)

どこかの君に届いてテレパシー (雲の向こう側へ)

悲しくない話をしよう (今日は)

季節がコートを脱ぎ捨てた

この楽曲のタイトルを冠したオンラインライブも開催されたが、そのパフォーマンスを見ても、生でこの楽曲の披露が見られる日を待ち遠しく感じた。

5. curved edge - ヒトリエ

楽曲単体として配信中。

昨年、wowaka (Vo./Gt.)が急逝したことは、誰の記憶にもまだ新しく、衝撃的な記憶として残っていると思われる。バンドとしても新たな境地に達しつつあるタイミングでのこの訃報に対して、他のバンドメンバー3人が感じた気持ちは推し量ることができない。

そんな中でも、ヒトリエは歩みを止めず、ライブツアーを続けた。しかし、その上にコロナ禍が重なり、今年のベストアルバムツアーは全公演中止となってしまった。この逆境続きの中で、ついに3人体制で初めてリリースされたのが本楽曲である。

curved edgeは、wowakaが築き上げたヒトリエを現存させつつも、個々が高い演奏技術を持つ3人で重厚なサウンドをぶつけてきている。ただ、詞を見ると、バンドの大黒柱を失ったメンバー、特にシノダの切実な叫びがそのまま表れている内容になっている。この楽曲を礎として新たな一歩を踏み出したヒトリエがどこに向かうのか、これからも注目し応援していきたいと感じさせる一曲だった。

6. Answer5 - XIIX

アルバム「White White」収録。

UNISON SQUARE GARDENのVo./Gt.の斎藤宏介と、米津玄師を含む様々なアーティストのサポートベーシストを務めてきた須藤優で2019年に結成されたバンド、XIIXの1stアルバムより。

UNISON SQUARE GARDENという枠にとらわれず、斎藤宏介の才能は凄いということを遺憾なく表現した楽曲・アルバムに仕上がっている。

このバンドのトラックは、主に斎藤の作る曲を須藤がアレンジしてできあがるパターンと、須藤が作るトラックから斎藤が歌を乗せるパターンのふたつから成り立っている*1とのことだが、須藤優のアレンジは斎藤宏介のクールさを引き出すことにとてもマッチしているように感じる。UNISON SQUARE GARDENばかり聴いてる方には是非聴いて欲しい。

7. HERO - coemie

アルバム「前線」収録。

年の瀬、12/28になんとなくSpotifyのおすすめ欄を眺めていたら目に留まって聴いてみたバンド。

メインボーカルを男性と女性の1人ずつ据えているバンドで、しかも2人が同時に歌うということはほぼなく(配信されている楽曲のうち2人とも歌っているのは1曲のみ)、楽曲によってボーカルを1人ずつ変えている。

アルバムを聴いていると、もともとアレンジの幅は広いように思えるが、曲ごとによって男性ボーカル・女性ボーカルを変えることによって、この幅が更に広く感じられ、最早別のバンドなんじゃないかと思えるレベルにまである。

このバンドを聴いてもらうためにこの記事を書いているといっても過言ではないかもしれない。

来年売れるんじゃないか、というか売れてほしい。

8. ボケナスのうた - ネクライトーキー

アルバム「ZOO!!」収録。

ネクライトーキーらしい遊び心にあふれた楽曲。

出だしのイントロからギターリフもキーボードもいい意味でふざけてる。

2サビ後間奏で突然BPMが落ちてファンキー(?)になるのも、どうやったらこんな展開になるんだという気持ちになる。

サビの「ボケナスどもがわらわら」とかいうキラーフレーズが大好き。「ボケナスどもがわらわら」な気持ちになった時に聴くと楽しい気分になれる。

9. 流刑地 - Gyoson

EP「GONETOWN」収録。

ex.トーマがgyosonとして突如復活した後、初めて出したEPからの一曲。

ボカロPの頃に出していた楽曲のルーツも多少は感じるが、EPを通してBPMは抑えめのチルな楽曲で構成されている。gyoson本人のボーカルも、このチルめなテンポとよく合っている。

収録されている6曲いずれも好きだが、最も聴きやすいと感じたこの楽曲を10選に含めた。

米津玄師もそうなのだが、曲の"隙間"になる部分に謎のSEを入れる癖があるのはどういう理由があるのかがちょっと気になる。

10. 氷菓 - CYNHN

EP「#0F4C81」収録。

楽曲に定評のあるCYNHNのEPから一曲。

EPを通してオシャレなテイストに仕上がっており、メンバー全員のボーカルも一切楽曲負けしておらず、良い相乗効果として表れている。

提供陣も渡辺翔、mol-74、トオミヨウ、草野華余子と気合を感じる。

ちなみにだが、EPのタイトルはクラシックブルーと読むらしい。

他候補曲

など

おわりに

今年はコンセプトの影響もありますが、ついにアニタイが2曲しか入りませんでした。アニタイは他の方々がたくさん紹介してくれると思ったので…。

2020年はやはりライブの数が激減してしまい、音楽体験の数は少ない年となってしまいましたが、その分を家での音楽鑑賞で多少は補えたのかなとも思います。

また、数少ないライブに実際に行ったとき、改めてライブの感動や楽しさを新鮮に感じることができたのも良かったです。

2021年も良い音楽と巡り会って、良いライブにもより多く行けるようになれば良いですね。

皆さん、良いお年を。

*1:斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)、ベーシスト 須藤優と共に新バンド「XIIX」始動。来年1月に1stアルバム『White White』リリース&東阪での初ライヴ決定 - TOWER RECORDS ONLINE https://tower.jp/article/news/2019/11/19/tg011