CUE! 2nd Party「Sing about everything」
こんにちは、1週間ぶりです。
この短期間で連続して記事を書くのはこのブログ開設当初のミリオンライブ3rdツアー以来5年ぶりです(ミリオンライブ3rdツアーからもう5年!?!???!?)。
さて、皆さんご存知の通り、先日8月15日にCUE! 2nd Party「Sing about everything」が開催されました。私は昼公演は現地で、夜公演は配信で見ました。
本記事はこのライブの感想記事になりますが、当初この記事はもう少し後に書くか、もしくは全く書かないかのどちらかになると思っていました。ブログ記事を書くのは大変なので。
ところが昨日、こんなお知らせが入ってきました。
CUE! 2nd Party ライブスタッフ打ち上げ配信が8/20 21時〜放送決定🎉
— 【公式】CUE!(キュー) (@CUE_staff) 2021年8月18日
20日12時までにZAIKOにて配信チケットご購入いただいた方に放送URLを送付いたします!
※アーカイブあり
出演:鶴野有紗(脚本)、沢口かなみ(振付)、ポニーキャニオン野島(演出)#キュー pic.twitter.com/VLZURokzDc
野島鉄平、鶴野有紗め……憎い、憎すぎる。流石にこの放送の後に感想ブログを書くのは野暮にも程があるので、重い腰を上げて必死にこの記事を書いています。
それでは、記事の方に進みたいと思います。
総評
このライブの総評としては、キャラクターの「実在性」に強くフォーカスした構成や演出によって完全に感情を破壊された、という感じです。
CUE!のアプリサービス停止以降、我々は本当にキャラクター達の実在性を感じることができなくなっていたと思います。CUE!&AではPick up CUE!のコーナーがキャラクターの紹介コーナーと化したりしていましたが、概要だけでは実在性は感じられません。その分、停止から4ヶ月の空白を全て埋めた上で溢れさせると言わんばかりの朗読脚本・セトリ構成・演出・振り付けの完成度だったと感じます。
今まで色々な二次元コンテンツのライブに行きましたが、この4ヶ月の空白による補正もかかって最も「キャラクターがそこにいる」ことを感じたライブだった気がします。「実在性」に触れて涙が止まらなくなったのはそれこそ冒頭で触れたミリオンライブ3rdツアー仙台公演以来な気がします。それほど私も、周りのCUE!を追っていた人たちもキャラクターたちに触れることを渇望していたんだと思います。ライブが終わってしまった今、CUE!の楽曲を聴こうとしてもライブのことが一瞬でフラッシュバックして感情を乱されることが分かりきってるので、未だに音源を一度も聴けていないです。それどころか、自分で口ずさんだマイサスティナーの歌詞を噛み締めて涙ぐんでしまうレベルで、魂に刻まれるライブになりました。
また、同じライブに参加していたフォロワーがツイートしていた「まだコンテンツに狂うことができて安心した」というのにも共感しました。日々見るアニメの本数も減っていき、昔ハマったコンテンツからも離れていき、コロナ禍でたまに行くライブ(それも基本UNISON SQUARE GARDENかDIALOGUE+)で音楽を浴びて気持ち良くなるくらいしかできなくなっていた中、CUE!は本当に久しぶりに楽曲、キャラクター、ストーリーの全てにのめり込めるコンテンツでした。そんなコンテンツの初めてのライブ参加で大きかった期待を遥かに超えたものを見せられ、心が動かされたということ自体も嬉しかったし、これからも追っていきたい気持ちを改めて強くすることができました。
以下、現地で見た昼公演の話を主体に、特に私の心に大きく響いた箇所について書いて行きたいと思います。
さよならレディーメイド→私たちはまだその春を知らない→マイサスティナー
陽菜が手紙を書くところから、さよならレディーメイドのイントロをバックに、演者の入場からライブは始まりました。CUE!の始まりの2つの楽曲のうち、Forever Friendsは夢への道を進んでいった後の話をする未来の話をする一方、さよならレディーメイドはこれから夢への道を進んでいく今の話をする楽曲だと感じています。そんな今の話をする楽曲からライブを始めるのは納得だなと思います。
2曲目は僕たちはまだその春を知らない。この曲は僕がCUE!楽曲を初めて一通り聴いた後特に耳に残っていた曲なのですが、セトリ落ちする可能性も少しあるなと思っていたので、いきなり来てくれてとても嬉しかったです。さよならレディーメイドからのハイテンポな流れも心地良かった。
そして次に何が来るかと思った瞬間、MCが始まりました。そこにいたのは2番手組でした。
舞花 やっとここまで来た。やっと会えた!今、みんなどんな景色を見てる?
絢 俯きがちな私に「さよなら」をしたら、言葉にできないくらい素敵な景色が今広がっている。
聡里 そうね。景色は進む、季節が変われば景色も心も変わる。私も今最高の景色を見てると思うわ。
千紗 ふふっ。季節も、それから期待だって越えて、私達は歌を繋いでいくの!
(ライブパンフレットより)
このMCを経てマイサスティナーのイントロが流れてから曲が終わるまで、もう涙が止まりませんでした。このライブで一番泣くのがこの楽曲になるとは開演前は思っていませんでした。「空白」を経たこの楽曲は、私たちが見ることができない場所でも彼女たちが確実に夢への道を進み、戦っていることを示していました。さよならレディーメイドとマイサスティナーの2曲を手掛ける奈須野新平氏、最もCUE!の本質を捉えている人間なのではと思ってしまいます。そして更に、曲に入る前のMCによってその「実在性」は圧倒的に強化されていました。彼女たちが歩みを止めていなかったという事実が本当に嬉しかったです。
また、サビの「君から君へと」繋げている振り付けで更に涙腺が決壊しました。FUNBARE☆RUNNERの振り付けを初見で号泣した人間なので、こういうのにめちゃくちゃ弱いです。そしてラスサビでは一列に並び向けられる手は観客席の方になり、本当にそこにはマネージャーと話したいことが沢山ある16人が立っていました。今すぐ立川ステージガーデンに沢口かなみ先生の銅像を建てましょう。
ぐっばいおぶじぇくしょん
ありがとうNAZO-NAZE Jumping!衣装。
ありがとう安齋由香里さんの顔とケツ。
Land"e"scape
開演前、冗談半分で来るかもとか言ってたやつが本当に来てしまった。
バックスクリーンに「オーバーライド・レジェンダリ」ではなく「空繰戯曲グレイゼファー」の文字が出てきた瞬間、脳が飛びました。
「空繰戯曲グレイゼファー」は前回記事で書いたオーディションモードで、キャラクターたちがオーディションに挑戦するアニメなのです。また、音源化されておらず、ゲーム内ですらフル音源は未公開でした。昼の部はアーカイブがないので(なんで?)今やこの楽曲の一部ですら聴く手段は2つしかありません。
チーム曲も見逃せないポイント盛りだくさんでした!
— 【公式】CUE!(キュー) (@CUE_staff) August 15, 2021
地平線の向こうまで🕊
🎵Land"e"scapehttps://t.co/ZtnQq1LvLn#キュー #キューセカンド #cue2nd pic.twitter.com/XTLnzDvrXi
ゲームのオーディションの思い出に浸りながら、「この曲は下手すると二度とフルで聴けない」という気持ちでじっくりと聴いていました(3階1列で立ち禁だったので)。Birdの4人が中央に手を集めた後外に飛び出していくような振り付け、ラスサビの飛び立つような転調、私も一緒に飛びたてるような気持ちでした(本当に飛び立ったらそのまま1階に転落して死ぬところでした)。
雫の結晶~Forever Friends
この項で最後まで行っちゃいます。それほどここは一括で語らないといけないものでした。
アニメの詳細時期発表とPVが発表され、会場が大きな拍手で包まれた後、雫の結晶が始まりました。もうこの曲は本当に言うことがないです。この曲が終わる直前、僕の脳は「次にカレイドスコープが来る」と警鐘がなりまくっていました。
本当警鐘の通り続いたカレイドスコープは、前回記事でも述べた通りCUE!で一番好きな楽曲の一つで、この日聴くのがとても楽しみかつ怖かったです。日名倉莉子さん/鶴野有紗さんが笑顔で歌っていたことも印象的でしたが、個人的には鷹取舞花さん/稗田寧々さんの歌声の力強さを改めて感じました。1stライブで日名倉莉子さん/鶴野有紗さんがカレイドスコープ落ちサビを歌えなかった時でもブレなかったですし、特にマイサスティナーやカレイドスコープなど前に進む意志が強い楽曲において、彼女はいつでも信念を持って前を進む歌声を響かせてくれ、それは本当に鷹取舞花その人なのです。私はFlowerのストーリーを読んだ時点ではあまり鷹取舞花さんが好きではなかったのですが、カレイドスコープのストーリーを経て大好きになり、稗田寧々さんはこの「好き」を更に加速させるようなパフォーマンスを毎回してくれます。
このゾーン最後は初披露の白い沿線でした。この曲もとても好きな曲です(作曲渡辺翔・編曲倉内達矢、本当にありがとう)。このブロックの3曲ではバックスクリーンでずっとゲームのカードの映像が流れていたのですが、「走馬灯のよう」とはまさにこのことなのだな…と思いながら眺めていました。白い沿線のアウトロが終わると、列車の汽笛の音が鳴り、次のブロックへと進んでいきます。これを聞いていた当時は「汽笛鳴ってんなー」というくらいにしか感じていなかったのですが、よくよく考えるとこの演出に意味がないわけがないんですよね。という訳でこじつけ考察をしていきますが、このブロックでは背景映像がずっとゲームのカードだったのが、次のブロックでは一貫して実写MVが使われています(アニメMVもあるbeautiful tomorrow・ミライキャンバス含めて)。この汽笛は、ゲームへの別れを示しているという解釈ができると思います。そして、白い沿線→最高の魔法で季節のバトンをキャラクターから声優へと渡し、beautiful tomorrow→Colorfulと季節を重ね、今と未来を見るミライキャンバス→Forever Friendsという流れに繋がっていきます。私はミライキャンバスのアニメMVが大好きで、このMVだけでCUE!の魅力が大きく詰まっていると感じています。特に落ちサビでの実写MVとの共通構図やリップシンクで毎回鳥肌が立ち、今回のライブのミライキャンバスで後ろでこの映像を流されたら割と大袈裟ではなく死ぬと思っていました。ただ、今回のライブでは最後のブロックはあくまでバトンを受け取った声優の皆さんが繋げていく構成だったので、これは実現しませんでした。是非とも次のライブではゲームが復活した上で、この演出を実現してほしいなと思っています。
以上、今回のライブの感想でした。ここ数ヶ月、このライブのために生きてきたと言っても過言ではなかったので、その期待をはるかに上回るものを見せてもらえて感無量です。2022年1月のアニメ化までこの火を絶やさずに、そしてゲームの早期復活を願いながら、このコンテンツを追い続けたいと強く感じています。まだCUE!のことをあまり知らない皆さまは、是非とも2022年1月からのアニメCUE!をよろしくお願いします。
ライブを見てない方はまだアーカイブありますので、是非。
ライブ前に書いた私のCUE!への想いは以下の記事です。